卵殻塗装とクラックオレンジ。-Eggshell paint and crack orange.-


学校というのも、社会の縮図であり、学校内で起きるような問題は社会でも起きる。

もちろん、「いじめ」も社会である。

基本的に同学年のクラス内だけで、少々の差こそあっても、たかだか学生の持っている
力なんてたかが知れてる。

だけど、そういう一切の枠がない社会でのいじめってのは際限もないし、限度もない。
いじめる側は強大な権力、コネクション、財力を持っていて、一見、間違いのない、正しそうな
聞こえの良い正論で理論武装している。

自己の正義、利益を追求する事になんらおかしい事はないんだけど。それって、独善的で
自分勝手な側面がある。


枠がないから、事情もろくに知らない人間が首を突っ込んで事態を悪化させる。

勝手な決めつけで、ちょっと変なやつを、反撃する力のないやつを大声で誹謗中傷して
傷つけても自分のやってるに気がついてない、気がついてない振りをして、反省しない。

だって、みんながやってるし。みたいな言い訳をする。


重要な役割を任せられたから、仕事の出来ないやつを責めるのは当然。結果を出さないと
役を降ろされるから、当然、使えないやつは仲間に入れたくない。

だけど、表面上は「みんな平等に仲良くやりましょう」なんていい人でいようとする。

仲良しグループ内の仲間は大事だけど、他の連中の事なんて正直どうでもいい。

差別はいけないので、みんな平等に見てますとはいうが、数が多すぎていちいち見ていられない。
当然、肩書きとか成績で一定のラインを決めて、絶対に選ばれない人間がいるんだけど、
それは一応、内々だけの話でそんな差別はしていないという。

だった、最初から無理だと、差別してるって言ってた方がマシかもねえ。

期待していて裏切る事ほど酷い事はないよ。上っ面だけの優しさなんて暴力ですわ。


差別をするのはいかん事だけど、ヒステリックに差別だと糾弾すると、タブー化して、思って
るんだけど言わない。表面上は無いという扱いになる。

差別が不可視化されて、ますます事態を悪化させる事もあるよね。

思う事は自由。それを駄目だと言うのは簡単。

本当に必要なのは、その思ってる事ってのは「本当に正しいのか?」という疑問を当事者が
抱かなければ何の解決にもならない。

差別を差別してるだけだよ。


ぐだぐだこんな事を書いてても、仕方ないし、時間が勿体ないか。


まあ、なんか、今の日本を学校の学級に例えると、深刻に学級崩壊してる状態だよなあ。

という、雑感というか、最近の思う事。

まあ、世の中ってのはつまんないし、酷いし、めちゃくちゃなもんだよ。だから面白い部分もあるし。

面白き事も無き世を面白く。ってね。えーと、誰の辞世の句だったけか。


そいや、いじめってどんどん弱い人間に向かっていくよね。
そう考えると、学校のいじめって問題は始発でなくて終点なのかもな。

学校ってのは一種の模擬的な、練習的な社会。いわば、社会を映す鏡だよなあ。


まあ、何にせよ、人がどうのよりも、まず、自分が何をすべきかだよなあ。

自覚が無くても人を傷つけることもあるし、実際には起こっていなくても、事実でなくても、
思い込んで深く傷つく事もあります。

とかく、状況認識をしっかりしないとなあ。


まあ、ともかく、「いじめ、かっこわるい」



なんか、脈絡なくなってきたので、以下、制作過程の記録とその画像。


箱お絵かきとえんぎモンず。


Transport and Works exhibitions boxes.
Transport and Works exhibitions boxes. posted by (C)かゆきゅう

招きこがねの亜種シリーズという分かりづらいバージョンのウサギコガネと

オレンジ色のたぬき。ん、ちょっとカップ麺の名前ぽいかな。


白い絵の具は卵殻と白ペイントのミックス。表面のザラザラ感がたまりません。

なんかさ、卵殻って「ランカク」って書くと何だか六式使いみたいでかっこいいなあ。
はい、戯れ言です申し訳ない。

オレンジ色はまさにオレンジな色、いや、オレンジの色です。まあ、若干黄色っぽいけど。
オレンジ、ミカンなどの皮を乾燥させて粉砕してます。塗ったりしてると柑橘類の爽やかな
香りがして気分良いです。
ま、ただ、粉砕の仕方が悪いのか、水分を含ませると体積が膨張して、乾燥すると収縮すると
思いっきり、面白いぐらいにクラック、ヒビが入るので使いどころが難しい。
というか、むしろ、おいしいな。この、塗料として使いやすく調整されていない、ワイルドな質感は
面白いなあ。

赤は…、ランカク(赤玉の殻)とチューブの中で固まってしまって使えなくなった水彩絵の具を再利用、
というか、転用というか、サルベージしてます。

使わずに固化した絵の具って通常は捨てるしか無いんですよね。勿体ない事に。

色々な素材で、塗装実験してると絵の具って色を付ける為に作られてますから、そこいらの天然
素材の即席な顔料、染料なんかと比べるとすんごい発色いいし、耐久性も高いですから、何とか
利用してやりたかったんですが、私の制作スタイルというか、ポリシーなら何ら問題無く使えますね。


しかし、固まった絵の具ってどうやって入手すればいいんだろう。店頭では売ってないよね。


自分の作品って不用とされた素材で作ってこそ価値があるというか意味があるんですよね。
さすがに100パー、リサイクルとは行きませんけど。

ただ、バージンな、新しく生成された素材の良いクオリティ、ポテンシャルを全く使わないというのも
なんか頑なすぎて駄目だと思うんですよ。そこいら辺はバランスが大事です。


新しい部分と、古い部分が良いバランスで存在してこそ、良い調和、バランスが保てると思います。

作品に限らず、社会とか人間にしたってそうです。

今の社会の現状って完全にバランス崩れまくって不協和に陥ってるよなあ。

と、社会派ぽく装う。


Transport and Works exhibitions boxes.
Transport and Works exhibitions boxes. posted by (C)かゆきゅう

えびふらいさんの黄色は例の「クラックオレンジ」で。ヒビがちょっとフライの衣っぽくないですかねえ。

Transport and Works exhibitions boxes.
Transport and Works exhibitions boxes. posted by (C)かゆきゅう

手前のえんぎモンずは開運展で展示していたものですが、手前の鯛はそれから結構手が
加えられています。分かりづらいかも知れませんけど。

Mr. fried shrimp.
Mr. fried shrimp. posted by (C)かゆきゅう

えびふらいさんの衣にもクラックオレンジ塗装。

Transport and Works exhibitions boxes.
Transport and Works exhibitions boxes. posted by (C)かゆきゅう

これも招きこがねの亜種バージョンの赤カブト。
立体の方はただの赤ペイントなのでテカテカしてて感じが違うなあ。
つか、やっぱ二次元と三次元では何か違うな。


Transport and Works exhibitions boxes.
Transport and Works exhibitions boxes. posted by (C)かゆきゅう

一番でかいえびふらいさん。用の箱のボックスアート。
これも何だか、実物と違ってんなあ。
プラモとかのボックスアートだと違うじゃんってクレーム入りそうだなあ。
が、まあ、自分ってこういう仕様だからなあ。

緻密なものは作れないし、描けない。

面白みはあると、味があるとは自負しますが。



塗装作業の終わりが見えないな。8日までにどこまでクオリティ上げられるかだなあ。


そうそう、GAISAI#15のブースの場所が決定しました。

出展者名は「かゆかわきゅう」で、ブースは「A047」で、場所は開場入り口から見て左側の奥、

出展者のブースの中でも10本の指に入るトイレの近さですねえ。

角地で割と好物件ですね。

てなわけで、GEISA#15にお越しの際はトイレに行くついでに私のブースをご覧頂けたら
幸いでございます。