He had outraged by the pizza-ogura & spiders

 

彼は小倉ピザに激怒した?いや、本質は其処ではないのかもしれない。

彼は自身が下した妥協に苛立った。その方が近いのかもしれない。

 

食事とは美味しく頂いてこそ、その真骨頂ではないのか。

その料理自体、食品自体の品質、テイスト、だけがその食事の

美味しさを決定するものではない。決して。断じて。絶対に。

 

食べたいときに、食べたいと思ったものを、一緒に食べたい人と、

食べてこそ、食べることに喜びを感じる。

 

裏を返せば、

 

食べたくないときに、食べたくないものを、一緒に食べたくない人と

食べなければならないと、食べることは苦痛以外の何物でもない。

 

池波正太郎のエッセイ、どのエッセイだかは忘れましたが、

確か、関東と関西のうどんの違いについて書かれている文章があるのですが、

 

関東の鰹だしベースの濃いめのスープというのは主に肉体労働を

する職人達が主に食していたからそういう味なのだと。

 

関西の昆布だしベースの薄めのスープというのは主に算盤をはじく

商人が食していたからそういう味なのだと。

 

という事ではないかと書かれていました。

 

つまり、「おいしい」と一言に称しても、それは、

環境、状況による部分も大きいという事なんでしょう。

 

小粋なジョークもタイミングを間違えれば失笑どころか

逆鱗に触れる事になりかねない。

 

昨夜、遅くまで肉体労働してきて、翌朝、起きて最初に食べる

正しくブレックファーストに口にするものがジョークのような

代物であったのならそれは激怒するに当たるものである。

 

それにしても、大して甘くない小倉小豆餡を塗りたくった上に

白玉がトッピングされ、それを邪魔するかのようにちりばめられた

ピザであることを無理に主張するチーズ。

 

この微妙な酸味とにおい。

 

そのあまりに無神経な主張が我慢ならない。

 

本当に美味しくまとめる気があるのなら、そこはチーズではなく

バター、もしくはマーガリンで仕上げるべきであろう。

 

チーズに対してこうも殺意を抱けるとは…人間とはすごいもの。

 

極めて矮小であると言わざるを得ない。そしてそんな自分を

嫌悪する。下らない。これほど下らないことがあるだろうか。

 

食べたくもないものを食べると妥協した自分に対して、自分自身の

感情を無視したことに対して怒りを禁じ得ない。

 

あまりの下らない出来事に、ここまで下らない、取るに足らない事に

頭を沸騰できる自分が理解できなくなって思い悩み、全てのやる気を

なくし、塞ぎ込んだ午前中を思うと本当に下らないと思う事に対しても

下らなく思えてくる。

 

そして、ようやく気持ちの切り返しがついている今がここにある。

 

NoにはノーとYesにはイエスと言える自分でありたい。

 

 

本文と関係なしにクモ画像貼ります。苦手な人いたらスマンス。

 

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神領駅の南口で、待ち合わせ中に発見。よく見かけるジョロウグモの一種かと。

巣を張り直しているのか、せわしなく動いてるところを撮る。よって足がぶれてます。

 

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春日井市某所。踊り場にて。蛍光灯の真下に、スイッチのひもを利用して巣を作ってる、

たぶんイエオニグモ。こんな器用な事するんですねえ。発見当初は巣を張りかけて

いたのか一心不乱にぐるぐると動き回っていましたが、この写真撮る頃には巣の

真ん中で鎮座。

 

名前に「家」が含まれているクモらしい絵だねえ。

 

光に集まる虫を捕るには好都合な場所かもしれんけど、撤去もされやすいかと。