箱をつくろう。作品を入れよう。Make the box. Put to work.

顔の見えるコミュニケーション。という言い方があるよね。

飾らない、正直な、分かり易い、安心出来る。

作る側の人間ってのはさ、結構シャイだし、人前に立つなんてことは極力避けたい、
自分の写真を撮りたくない。鏡で自分もあまり見たくない。

初めて自分の声を録音とかして聞いて、その変な声にびっくりして、その後、聞いた事がない。

などなど、

そもそもさ、普通のコミュニケーションが普通にできる人間がわざわざ作品で語ろうと
するということは少ないかなあ。

まあ、自意識過剰なのは否定しないけど、人生のいろんなシーンで数々の失敗とかトラウマを
経験してくるとさ、他人は全く気にしていない事がとても恥ずかしい、場合によっては恐怖し、
そういう場面に遭遇しようならば脱兎の如く駆けて回避…。

ってことがクリエーターとか、作家とか職人というジャンルの人には多いと思うんです。(自分含む)

わざわざブログとかTwitterとかFacebookで本名、正確には平仮名なのでペンネームとも
言えなくもないですが、顔でも晒した方がよいのかなあとも最近は考えたりもするのですが、

下手にネットの匿名社会を知ってるだけに怖いという思いは捨てきれないかもな。

と、いってもまあ、愚行だけど…。いや、まだ行動はしてないから愚考だけどね。


以下、制作日誌。










立体の作品はちゃんと箱まで作れたら一人前。というのを学生時代の遠い記憶で聞いたような
感じがあるのだけれども。

まあ、日常使用なインテリア、イスとか机とかは、別段、さほど必要で無いような気がしますが、
といっても、運搬用の梱包は必要だけど。

置物、特に季節性の高いものは箱がないと取り回しが不便じゃないかと思います。


ですから、オブジェな作品は箱もあってこそきちんとした完成品なのかもしんないです。

あれですよ、マニアは箱をきっちりととっておくし、それどころか未開封にしたりするよね。

絵画、特に洋画だと額装って重要ですよね。歴史ある重厚な絵画は立派な額装も含めて
作品としての威厳がでますし。


だから箱って大事じゃないかな。などと最近は考えてます。

いや、すいません、嘘です。ついさっき、ひらめきました。



どうしても、若いクリエーターってのは数作ろうとして、箱なんかは後回しにするきらいがあります。

ええ、ぶっちゃけていいますと昔の、いや、割と最近、昨日までの私です。



そいや、院生の時に細々とした作品を運ぶ箱を既製品というか、使用済みの段ボールを
利用してたんですが、

それは一手間かけて、段ボール箱を一回たたんで、接着されている箇所を一旦
はがして一枚のペラな段ボールに戻し、

今度は表裏をひっくり返してまっさらな感じの段ボール箱みたいにして、その裏だった
表面にマジックで落書きみたいに内容物をなぐり描きしたんですが、

どなたでしたか、忘却の彼方ですが、「あれいいですね」と言ってくださいまして…。



と、上記のようなエピソードを思い出してみました。回想シーン終了。


きたる3月のGEISAI#15では作品は梱包して宅配便で搬入予定なのであまり分量を多く
できないので、

極力、荷物は減らしたい。そこいらを上手く圧縮するための、箱なのですよ。

できれば、箱をきっちり塗装とかしたいけど、まあ、どうなるやら。

ああ、そうだ、パルプの鞄も新しく作りたいなあ。使い勝手の良いのを。

とかく、テンションをあげていかないとなあ。

風邪なんかズルズルと引いてるばやいじゃないな。