卵の殻が先か黄身が先か?"Which came first, the egg yolk or the egg shell?"


よく物事を始める際にいきなり、続けるか分からないのに、一揃いのものをしっかりと
準備してしまってから始める人を「形から入る」などと言いますけど、
 形から入らない場合は何と言うのだろうか。

形の反対って何でしょう。
「ハード」と「ソフト」な意味だと「内容」でしょうか。
外見だとすると中身。
物質だとすると精神。

格好だけではなりきりきれない。短期間ではやはり付け焼き刃な感は
拭えませんですかねえ。

しかし、外側をしっかりと固めれば、内面がついてくることは充分に
あり得ますよね。

健全な精神は健全な肉体に宿るとも言いますし。

えっと、「僕らの七日間戦争」という映画の中で冒頭に生徒指導の
教員が「服装の乱れは心の乱れ」なんて事を言ってましたよね。

ん、でもこれってのは個人の心構えと言うよりは、団体行動上の規律を
保つ為の話ですかね。



まあ、お試し期間中とか、ある程度の基本をマスターした者が状況によって
形をくずすのが普通で、最初からガチガチにやってしまうのは違うのかも
知れないですね。もしくは、そういう事ができる財力、神経をやっかんでの
皮肉。

まあでも、始めて、ある一定の段階になると、自分自身の形をしっかりと定めないと
居住まいを正して真剣に心身を構えないと、その先のレベルには到達できませんよね。

どうせ、趣味だから。とか変に線を引いてるとレベルアップは望めませんよね。

その、先へ進む覚悟という面で、形から入るということも必要なのでは
ないかと思います。

本当の始まり、真のスタートラインに立つ為に、どう自分の形を作り込むか。

ビデオゲームのロールプレイングゲームでは、始める最初に自分の分身である
キャラクターの様々なパラメーター、能力、技能、外見、性別、職業などを
を決めるキャラクターメイキングという作業をするゲームがありますけど。
こういうキャラメイクって、現実においても自分自身をどう見せて、
どうなりたいかを考える場合、必要ですよね。

なりたい自分という上級職にクラスチェンジする為には、
自分があるべき姿にフォームチェンジすることも必要かもしんないです。

そんな事を最近考えます。

何と言うか、自分の中に感じる違和感、何か違う気がする。
でもなんだかはっきりしない。でも、このままの自分は何かちがうだろうと
自分の中から沸き上がってくるコレジャナイ感が解消できないでいる。

いわゆる普通とは離れた所に居るし、更に離れて行こうとしている自分が、
何だか冴えない普通な格好というのはどうなんだろうかと思うんです。

普通の格好ってのはいわば戦場での迷彩服ですよね。目立たない様にする為の。

特にどうにも変な癖がついてしまって、それをからかわれた人間ってのは
ひたすら隠れようとしてしまうものですよね。

とりあえず、普通という仮面で偽装して、目立たなくしてとりあえずの安寧を
得るのですが、それって本当にしあわせかって言ったら難しいですよね。

常に自分自身が嘘をつく事を人から強制されているみたい。本人がどういう
つもりでかは分からないけど、嘘をつくと人は意識的にも無意識的にも罪悪感を
感じてしまうものです。

それに嘘というのは一つ、ついてしまうとどんどんと新しい嘘を重ねなくては
いけなくなるものらしいですし。余計に辛くもなるかも。

ですが、そういう嘘をつくのを止めて、自分の本性を晒しても、世の中とか、
周りが認めてくれるとは限りません。確実に波風が立ちます。諍いが起こるかも
しれません。

でもさ、現実ってのはこういうものですよ。人に分かって貰いたい、
自分を認めてほしい。人から認めてもらえる人でありたい。
そうありたいという所で、一番無難で、手っ取り早く人に認めてもらう
方法は人に媚びる事、おもねる事。人の都合の良い自分。滅私奉公。

普通に生きるならそれも悪くないです。
でもさ、そっから離れようとしている人間なのに、決めかけて迷ってる
人間なのに、そういう所で、縮こまっていてもどうしよもないでしょうに。


アーティストってのは
信じられ、怖れられ、怖がられ、疎まれ、奉られ、
敬われ、嫌われ、忌まれ、願われにゃくてはならない。

だから存在しうるのではないかと。


って、ちょっと「化物語」からセリフを引用して改竄してみました。

まあ、本来は、「アーティスト」ってのは「怪異」という
妖怪変化、魑魅魍魎の類の事なんですけど、

アーティストってのはそういう存在でないかとも思う訳です。
異質、特異であって、普通、平凡であっては存在し得ないもの
じゃないですかね。

普通でないからこそ、その存在を許されている。

ですから、人にある程度の違和感、異質感を持ってもらう事も
必要なのでないかと思うのです。短絡的かもしれませんが。

まあ、でも、そんな些細な事で変われるものならば、どんどん変わりたい
と思います。

私は、過去の自分がどうにも嫌いで、ひたすらに「変わりたい」と
願い続けて不器用ながら生きてきた様なもんですし。

そうやって今の自分は昔と比べれば、随分とマシに思えますし、
わりと好きだと思ってます。

まあ、色々と言ってきましたが、結局の所、何か変わりたいと思うものの、

何をどう変わったら良いのかという答えはまだ見つかってません。

という、ダメダメなオチがあったりしますがね。



今回は久々にアナログで紙にお絵描きしてスキャニングしてみました。
やっぱ、アナログの方が線の質感がユニークですよねえ。

一枚目のPCで着彩した絵は「フエキ建築用ソフトカラー鉛筆」って、本来はこういう
用途に使うものでないもので書いてみました。

文具売場じゃなくて、ホームセンターの土木建築関係のコーナーにあって
資材のマーキングなどに使うペンらしいです。

クレヨンの芯のシャープペンシルみたいで、面白い線が引けます。

ある意味、大人のクレヨンかもしれないです。

まあ、2枚目は普通に文具ですが、三菱 ユニボール シグノ 超極細0.28ミリの
インク色がブルーブラックって、恐らく、普段の筆記には余り用いないであろう
ピーキーな細さと色のボールペンです。勢い良くガリガリ書いてると、紙が破け
そうですね。って、やっぱそういう用途じゃないよな多分。

さて、制作中写真でも上げて行きたいとこですが、どうにもシックリと来て
ないんですよね。

塗装作業に入ってないから地味なんだよなあ。