たとえ蝸牛の歩みだとしても。-Even if snail's pace.-


自由にやっていいよと言われたとたんに、なんだかやりにくくなる。

本格的に、自分は今、何をすべきだろうか、何を今、成すべきなのだろうか、

などと、仰々しく考えてしまって、気がついたらその、「なにをするか」という

決断に時間をかけすぎて、そのやろうとした事をやるには残り時間が少なくて

結局、やらない。


何のためのロスタイムなのかと。

本当に、ただのロス。デッドタイム。無駄な時間というやつですねえ。



ちょっと、忙しかったけど、急に空き時間が出来る。言わば隙ですね。

または、ある種の慢心。まだ大丈夫だという。

隙というのは大概、対処を間違うと致命傷を負うものですね。


本当に、切羽詰まった段階にならないと本気を出せない。ある種の漫画にありがちな

中ボスシンドロームに填りがちだなあ。


まあ、ヒーローとかヒロインばりに常に本気モード、「何時だって命がけ当たり前だ」な

真似はできないけど、ボチボチ、がんばんないとなあ。


さて、反省もそこそこに。

先日、GEISAI#15の展示用の荷物を発送して、若干のローテンションですが、まだ支度が
全部済んだ訳でもないので、気合い入れないとね。

今回、ナニブン、パルプ造形屋かゆかわきゅう、一個人、一作家としての単独行動ですので、
あんまし大型のものの展示はしないです。

開運展のえんぎモン+αですねえ。作品よりも、作品を入れる箱に力を入れるという、変な事を
してます。

段ボールを貼り合わせて、パッチワークして、それにパルプとか、リサイクル素材の塗料で

コーティングして、ある意味、ある種の強化段ボール箱を作りました。


箱というのは、立体ですが、それを構成するのは平面なので、ある意味、二次元的な作業とも

言ってしまえない事もないのですが、平面に色を乗せるという絵画的な作業であっても、

とても造形的、立体的な作業だなと制作してて思いました。

やっぱり、立体造形と絵画には厳密な境界、明けるような埒はないですねえ。

完全にフラットな平面の絵なんてどこにも存在しないですね。

例えコンピュータグラフィックであっても、様々なフィルタ、レイヤーを多層的に並べて、
積み重ねて行って構成されているものですよね。


高校以降の自分は「絵」というものに若干のコンプレックスを抱いてしまって、ちょっと遠ざかった

ジャンルで頑張っていたつもりなのですが、最近は別段そこに線引きとかをする必要は

ないのではないかなと思ったりもします。


ここ最近、ほんの数日前、大学受験用の課題、補習で描いていたデッサンの画用紙の束を

発見して見返していますが、なんか、ひどいですねえ。

仕方なく、受験勉強で嫌嫌描いてるという体が露骨に表現されている。

とかく、3時間という区切りで、ある程度の密度の作業量を残さないといけないから

だだくさに汚い線を積み重ねているだけ。


モチーフも仕方なしに、だいたいのカタチを見るだけで、細部をしっかりと見ようともしていない。

筆記試験に例えるのなら、半分以上は山勘で、とりあえず解答用紙全部埋めた。という感じで

しょうかねえ。


おそらく、自分の絵が今までで一番評価されていたであろう、幼稚園、小学校の辺りってのは、

絵を描くのが好きか嫌いかで大体の評価が決まるものですよね。


子どもの描くレベルのスキルなんてたかが知れてる。


だから、自分は絵が得意だったのではなく、絵が好きだったんだろうなあ。


スポーツ選手と一緒で、絵を描くにおいても、いろんな場所で、どれだけの枚数を

描いていたか、どれだけ練習したかで絵というのは上手くなるものですよね。


どんな才能があろうとも、それなりの経験を積んでいなければ一流になんてなれる訳がない。

ちょっと褒められただけで勘違いして、舞い上がっているだけで、何の努力も無ければ

評価なんてされる訳ないんですよね。そんなレベルで評価して欲しいというのはただの

子どもじみた甘えでしかないですねえ。


まあ、自分に一番足りていなかったのは練習だと言う事を、30過ぎて気がつくというある種の

悲劇ですねえ。


まあ、しかし、裏を返せば、自分にはまだまだ、やるべき課題がいっぱいあるという事ですよ。

まだ、伸びしろは多く残されているということでもあります。


話をちょっと変えますが、

理想論を言うと、こういう美術、デザインの専門的な教育って、現状の学校教育では遅すぎると

思いますねえ。


大学で学ぶレベルのことは高校辺りの年齢で習得しているとその後が随分と違うと思うのですが。

その後の人生設計的に。

まあ、学校というのは指導要領上の制約で、たとえ生徒がそういう美術方面に進みたいと考えて

いたとしても、全ての生徒に均一に色々な教科をバランスをとらざるをえないですからねえ。


あと、高校の専門科に行くよりも、普通科行って、画塾通った方が筆記試験の関係で

美系の難関校に合格しやすいというのも何だか変な話ですねえ。


まあ、ですから、やるとするのならば、子どもの親御さん辺りがそういう環境を整えるしか

ないですよね。


何だろう、どんなジャンルでも、誰よりもいち早くはじめた人間、そういう環境にいた人間ほど

有利ですよね。


まあ、いろいろと御託を並べたところであっても、結局は続ける事を止めない、続ける事を続けて

行かない限り、良い結果というのは出ないですよね。


不器用な人間は不器用なりに前に進まなくてはなりません。



Play cat and an animal into a cardboard box.
Play cat and an animal into a cardboard box. posted by (C)かゆきゅう

「猫に段ボール」というのは「猫に小判」よりも語られるべき組み合わせではないかと思う。

猫の段ボール箱好きは異常ではないかと。


Backpacker encountered tourists group, like the feeling at that time.
Backpacker encountered tourists group, like the feeling at that time. posted by (C)かゆきゅう

先日窓から外を見てみると変な光景が。

電線にスズメの群れとヒヨドリが一羽だけ。すんごいバツが悪そう…。

えっと、すいません、この写真撮った後で調べるまで、ヒヨドリって全然知らなかった。
見た事あるけど名前何だろうな感じでした。

Yachoo!オンライン野鳥図鑑の検索性の高さはスゴイですね。

[形状イラストから調べる]の使い勝手のよさはなかなかないですよ。

植物、昆虫でもこういう図鑑があるといいなあ。



Tomei Expressway runs east toward.
Tomei Expressway runs east toward. posted by (C)かゆきゅう

庄内川堤防からの東名道の風景。わかりにくいですけど、
中央のトラックの向こうにある風力計と思われる風車を撮ってます。

Dark cloud emerges.
Dark cloud emerges. posted by (C)かゆきゅう

なんかやたら暗い雲出てるなと思ったらにわか雨まで降ってきたの図。

なんか、ここ最近の寒の戻りな天気で、まだ冬模様だよなあ。

寒いし、花粉飛んでるし良い事なしな天気だわ。

さて、準備、準備と。