彼岸と落日の川とゴールデンロッド -Golden rod and the equinoctial sunset river-

堤防を歩いていて、その傾斜にいつの間にか真っ赤な彼岸花が咲いている。先日の豪雨の影響で漂着した残骸をものともせずに咲いている赤い花を見ると、確かにある種の不気味さを感じざるを得ないですねえ。

ちょっと昔の日本では大水やら、川の氾濫というのは毎年のどこかで必ず起きて、その度に甚大な被害、犠牲というのは出ていたのではないかと想像するのですが、そんな悲惨な出来事があった後の川原に、いきなり真っ赤な花が点々と咲き出したりしたら何らかの関連性を感じてしまうのは人間として当然のことかも知れない。

まあ、しかし、そういうものと関連付けられる花というのもなんだか可哀想な気がする。
黒猫とかカラスとかコウモリに不吉なイメージを抱くのと同種のものなのかな。

ホラーというかオカルトというか。

縁起が悪い。つまりは、負の縁起物。悪い、不気味というのも、縁起物の一部かもしれないですねえ。良薬口に苦しというか。毒は薄めて適量使えば薬にもなるというものです。

西洋の建物の外壁などの装飾としての悪魔の像、ガーゴイル。日本の家屋の屋根に置かれる厳つい表情の鬼瓦。など、本来は不吉、怖いものを逆に破魔、厄除け、魔除け、お守りにするというものひとつのあり方です。

そいや、縁起物の筆頭、招き猫は色によってご利益というのか、効能が違うそうで、黒の招き猫ってのは「厄除け」だったような覚えがあります。まあ、黒猫が不気味ってのは西洋から来た、舶来のイメージらしいですけど、それと関連があるのか、それとも偶然の一致なのか知りませんけど。色としてのイメージで赤白黒ってのは生命の根源的なもので、特に黒ってのは「死」のイメージでしたっけ。

なんにせよ、災い転じて福と成す。禍福はあざなえる縄の如しですかねえ。

逆縁起もん。新シリーズが出来るかもしれません。

と、いったことを散歩中に考えた。というと様になるのかもしれませんが、すいません、今この文章をタイピングしているうちに思いつきました。

カメラ持って出ると、散歩してるんだか、撮影しているのか分からない次第です。

のめりこんでくると草むらだろうが何だろうが被写体に向けて猛進してしまうことがたまにありますこの動画のように。




まあ、しかし、眼レフデジで短焦点レンズの醍醐味であるボケをかましまくって撮影した画像って
サムネイル画像にするとイマイチ見栄えがしませんかねえ。トリミングとかするべきなのかなあ。

PCモニタ上でフルサイズの画像を拡大して「うわ。これヤベえ」って結構、興奮するんですけどね。

構図がイマイチなんかなあ。

てなわけで、リンク先のフォト蔵で元サイズの画像を見て頂けると幸いです。


収穫。-Harvest.-

セイタカアワダチソウ-goldenrod-

ススキと庄内川-Miscanthus and Shonai River-

志段味観測所 Shidami gauging station

川辺で埋もれる。 -Buried by the riverside.-

影の木と落日-Shade trees and sunset-

水辺の終日。-Riverside dusk-