気まぐれ歩行。名古屋行脚。"Walking whim. Nagoya pilgrimage."


探し物は見つからない。ならば、探すのを止めた時、見つかるのもよくある話で。
せっかく、名駅くんだりまで出て来てアレだから。

気まぐれに、気ままに、気の向くまま、徒然に、既知外じみた、気概も無く、
嬉々とせず、のんびりと、暢気に、はたまた、剣呑に、散歩という言葉ではちょっと
足りない。行脚とか巡礼というにはオーバーな。そんな歩行を始めるとしよう。

名古屋駅から東。錦通を栄方面へと向かい、下園公園のカンヒザクラを脇に眺めつつ。
更に東へと進む。

ふと、南を向けば巨大な球体。正確には球体ではなく、どんぶりというのか、どんぐりと
いうのか、逆さまにしたダルマの様にも思える建造物。思わず近付いて、近寄って
みたくなる。





大きい!、そしてでかい!って意味同じ。どうやら白川公園の敷地、元は駐車場だったっけか。この公園は名古屋市科学館と、黒川紀章設計の名古屋市美術館があるんだよねえ。

で、方角が栄方面からそれたので、白川公園に入り込んで大須方面へ。これぞ気ままの
醍醐味。面目躍如?

けっこう久々だねえ。大須。2年ぶりぐらいかな。高校時代、大学時代はまだ、パソコンが
まだ家電製品ではなかったから、大須にでも行かないとどうにもならんかったからなあ。
だから、最近は、特に食玩ブームが終わってからは特に用事がないんだよなあ。

東京に置ける秋葉原、大阪の日本橋、名古屋の大須。例に倣ってか、萠系、いや萌系が
随分と多くなったよなあ。グッドウィルが8号店ぐらいまであった時代が懐かしいねえ。
オウム関連のマハーポーシャなんてのもあったなあ。

萌えが悪いとは言わんけどさ、何だろう、人を模したもの、イラストだろうが人形だろうが
写真だろうが、そういう「目」とか「視線」を含んだものもんが、高濃度、超濃度で狭い
スペースに密集している空間はどうにも疲れる。非日常、非現実過ぎてどうにも居心地が
悪いんだよなあ。名前の字の大元の由来が「曲がりくねった狭い穴」というルーツを持って
いる自分だが、狭い所はあんまり得意でないし。

電気系のパーツが所狭しと並んでるんはまだ大丈夫なんだけどねえ。あ、あと、
ドンキホーテ的な商品陳列は苦手だな。

あと、あれだよ、何をどうもってヲタクとすんのも難しいし、ヲタクといっても
ジャンルが膨大で、種類が多すぎて難しいでしょ。鉄といっても乗り鉄、撮り鉄とか
あるし、完全にその各ジャンルにキッチリとはまり込んでる人間もおらんでしょう。

先日、レテビ、いやテレビ番組で、その名前の通り、その人が出てくると「イラ」っと
 くる作家の方が、なんや、秋葉原に取材に行ったそうなんですが、なんかね、
「私はオタクじゃないよ」的な空気を醸し出しながら淡々とVTRに出てる。淡々としすぎて
ただのカメラマン兼リポーター的な感じで、この人は何がしたいんだろうと。
なんか、上から見下してる感じを受けたんだけど、まあ、たぶん、機能性、いや気のせい。

今更、秋葉原にヲタクという先入観を持ったまま、レッテル貼付けて取材に行ったって
何も見えてこないと思う。そこに集まる「人」ってものを、先入観なくその「場」を
「現象」を見ようとしてようやく「何か」が見えてくるのではないかと。

ちょっとした「変」なものに過剰反応して騒ぐ小中学生じゃあるまいし。

少なくとも一応は報道系の番組で取り上げるならそいう気概でやってほしいもんだねえ。
「見ている」だけのつもりでも「見られてる」事を意識して欲しいもんですねえ。

 
つか、現代人は皆、何かのヲタク要素、因子は持っているだろうに。

盆栽だって立派なヲタクだって青島刑事も言ってるジャマイカ。

私はヲタクではありません。と言い切れる奴は、異常だと思うな。

以上。

まあそんなこんなで、主にメンタル的な意味で疲れつつ、上前津から栄方面へ向かって
北上。矢場町を通り越し、栄の地下街に入りこみ
久屋、セントラルパークへ。さらに北に進んで柳原通りに向かいつつ、大通りを一本東に
 避けて北へ進むと見えてくる名古屋市政資料館。更に奥には名古屋拘置所。

古めかしい建物とカンヒザクラ。よいね。




で、瀬戸電の東大手の駅を超えて明和高校も通り越しながら坂を下る。
柳原の商店街を平日の昼なのにシャッターが閉まってる所が多いなあと思いつつ
白身通り、じゃない城見通りに行き当たる。ここで東へむかうんですが、
この通りを西へずっと進むと私が選ぶ、「印象深い交差点名ベスト3」に入る
「西ハサバ」交差点が…、て、どうでもいいか。ちなみに他の2つは「地アミ」
と「師団司令部前」。

 閑話休題略してカンキュー。

地下鉄黒川駅周辺。以前、北区に住んでた頃は通学の基点だった駅。
結構、様変わりしてて淋しい。通り沿いの駅の地下通路出口脇にあった書店が
100円ローソンになってて、全俺が泣いた…。心の中で。

留めてる自転車置き場の出口と正反対だから通常は電車の最後尾、書店に寄るときは
最前の車両に乗ったもんだったなあ。確かここで「神々の指紋」とか、「ソフィーの世界」
とか買ったんだよなあ。今更ながら、高校生の読む本としてそのチョイスはどうかと思う。

 ソフィーの世界なんて読み終えるまでに8年位かかってる。まあ、途中で随分と放っといた
んだけど。

まあ、そんなこんなで。志賀本通へと向かう。
堀川、でいいんだっけか。そのすぐ手前はその昔、ゲームショップ「ブルート」
ってのがあって、昔の家から結構遠いけど、良く行ってたなあ。もうずいぶん前に
潰れてて、違うテナントが入ってたかと思ったけど、そのテナントも抜けてがらんとした
店内が見えるのみ。諸行無常。風の前の塵に同じ。


川の壁面が緑化されてて見栄えがいいねえ。

志賀本通駅到着。しかしまだ徒歩は続く。
平安通までくれば大曽根までもう少し。この辺りの道は裏道含めて自転車で
よく走ったもんです。主に通学で。短大時代。
個々の路地裏で通り魔事件があったんだっけ。当初は「赤い割烹着の女」
とか言われてたよなあ。


で、大曽根です。また事件ネタで不謹慎かもしれんけど、この左側のビルで
立て篭り事件があったんだよねえ。軽急便の。あれからだっけか、ガソリンの
容器売りが禁止になったの。

まあ、さすがに疲れたのでここでゆとりーとラインに乗って帰宅。さすがに足裏が
痛いなあ。 何気に結構無茶したなあ。自転車でも結構な距離だろうに。

しかしまあ、あれですね、例えるのならマラソンランナーが達する境地である所の
ランナーズハイに相当する、ウォーカーズハイとでも申しましょうか。

ちなみに私は自転車も歩行の延長だと考えてます。だから、自転車は乗り物ではなくて、
歩行をアシストする外部オプション。

「ウォーキングアクセラレータ」とでも言いましょうかねえ。

だから基本スピードは出さない。どの様な道でも歩くと同様に進める事が、走破性が
大事だと思うんですよねえ。だからもちろんMTB。

ああ、そう、自転車といえば名古屋市内でも大きい通りは自転車と歩行者を分離してる
はずなんだけどほぼ、機能してないよね。面白い事に、歩行者側を自転車が、自転車側を
歩行車が歩いてるという光景をよく見る。意味ね〜。

まあ、そんな訳で、どんな訳かは良く分かりませんが、「気まぐれ歩行。名古屋行脚。」
終了です。

今回、写真の画像補正、加工を今までになく、強めにやってみました。ふざけて落款も
入れてみたり、以外と楽しかった。

どうにも、同じ作業を延々と繰り返すのが苦手でね。何か違う事をしたい欲求に駆られる。

乾燥でも、いや感想でも頂けたら幸いです。

よし、言いたい事を大体言えた、いや、書けたというべきか。

もしもここまで読んで頂ければ感謝の極みです。それでは。