パルプ造形としての招き猫のカタチの探索。-Search for pulp molding the shape of a Maneki Neko.-

世間一般的に招き猫というと、いわゆる常滑型なのですが、これは、陶器での生産に適したカタチとして、型抜きに適したというか、型で抜けるカタチにデザインされているものです。招き猫はこれ以前にも存在し、素材も陶器とは限らずに、土人形などもあったりします。ですので招き猫をパルプで作るとなると、常滑型をそのままモデルにするのではなくパルプ造形ならではのアレンジが必要かと思うのですが、まだ、しっくりと来ない。たぬきにしても、これだと思えるスタイルが未だ見えず。やはり良く出来ているし、デザインされているもんです。

ねころび招き猫
ねころび招き猫 posted by (C)かゆきゅう

アフリカの石刻のネコのイメージを取り入れつつ、このスタイルは2代目であったりします。暑い気候であろうアフリカのネコらしく後ろ足まで延ばしてねっころがってるのはネコを飼った事のある人間からすると「あるある」と思うポーズですねえ。夏場によくそういう格好をします。

招き猫
招き猫 posted by (C)かゆきゅう

この一連の造形は発泡スチロールを芯材として表面にパルプを盛っています。スチロールカッターの形状的な性能の限界で、あまり入り組んだ形状のカタチは殆ど切れないのですが、あらかじめ頭、胴体、腕パーツを一つのカタマリから切り出すのですが、切り出す際に切断面をキザギザに切るとあとで組み上げる際にパーツ同士がズレにくいのでなかなか使えるテクニックですねえ。で、発泡スチロール用のボンドを使用すれば切断、接合が思いのままで、なかなか融通の利く素材だなあと再確認。

ワークショップ用マグネット
ワークショップ用マグネット posted by (C)かゆきゅう

会場でワークショップを開催する予定なのですが、それ用のマグネットを制作中。板の上に磁石を置いて、パルプを被せてます。こいつを乾燥させて、会場で塗装と装飾をしていただこうかなあと考えています。